「凜然グッドバイ」を少しずつ その6

言葉。

チラシのデザイナー岸本くんが、

「宇宙語みたいな凜然を載っけてみました」

と、言ってくれまして。
チラシをひっくり返して見ますと、

ああ……っ!!

見えるわ、見えます。

言葉。

言葉になる前の言葉。
というのは今回追加された言葉であります。
言葉になる前になにか掴んだふにゃふにゃ、もにゃもにゃを、
どうにか表そうとして言葉を使う、なんだかとても矛盾。
しかし、ふにゃふにゃをそのままにしていられず。
もにゃもにゃをそのままにしていられず。
それを言葉にした途端に、それでいいのかと自問自答。
こんな感じだったかと疑心暗鬼。

と、いう矛盾を、

去年の東京での富岡英里子プロデュースで、
主演でプロデューサーのとみさんの話を聞いて、

そんな感覚を、人はきっと持っているんだと思ったわけであります。
はっきりではないにしろ。
あまりにもはっきりそれに悩まされた少女時代のとみさんは、
今では立派な魅力的な俳優であります。

うまく言えない。
みたいなことを。
でも、うまくってナンだ?
みたいなことを。

言葉を得たら消えていくふにゃふにゃ。
赤子が空を見て手をにぎにぎしている時に、
私たちは何かそこに物語を見出してしまう。
それもまた、言葉かと。
振り返る。
町を見る。
人を見る。
時間を見る。
言葉が溢れて押し寄せてくる。
どこもかしこも言葉が突き刺さる。
息苦しくて言葉が、うるさくて言葉が、面倒で言葉が、うっとおしくて言葉が。
なのに、言葉を書く。
これまた矛盾。

いや、今日こそは本当のふにゃふにゃしすぎでございます。
そして気持ち新たに稽古は、まず言葉から。
俳優たちが言葉をイチから声にして確認ス。

仙台のみなさま、ぜひとも観に来てくださいなー!



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