凜然グッドバイを少しずつ さらに仙台公演のお稽古

さらにお稽古を続けております。
「凜然グッドバイ」仙台公演バージョン。


お稽古前に精神統一する仙台公演バージョンの「男」の中野くん。
大阪公演では「男」は日替わりゲストでございました。
中野くんは日替わりゲストの10人の男子のうちのひとりでございます。
毎回のお稽古でいろいろぶっこんできてくれます。
あらゆる「男」試すのでございます。
「男」が登場するのはほんとうにワンシーンのみでございます。
なのに、「男」がどんな人なのかによって、
これ以降のシーンの見え方が大きく変わってくるのでございます。
「男」が退場したあとに、センとデモの大乱闘があるのですがそのあとに師匠と弟子の日々が原先生のダンスによって表現されます。そのダンスが、この「男」の存在によってさまざまな見え方をするのでございます。それは、大阪公演を日替わりゲストにしたからこその発見でありました。言葉という言語を使わないダンスは、見ているものに、限定をかけないナニかを見せるのであります。
センが泣いているようにも見える人もあれば、
苦しんでいるようにも見えるし、
悩んでいるようにも見えるし、
安堵しているようにも見える。
「男」との関係によって、センとデモの後半のシーンが変化するのでございます。
人が変われば。
物語の見え方が変わる。
俳優によって変わるとは、お芝居はそれが面白いわけでございます。

そしていつも稽古には投光器が光ります。
蛍光灯でももちろん稽古はできるのですが、室内とは少し違うあかりを用意したいのはワタクシの要望でございます。
たったひとつの投光器のあかりで十分、というお芝居になれば。
劇場に入って照明が加わったときに俳優のお芝居の上にプラスされていくのだと、
思うからでございます。
助けてもらうのではなくて、あかりもまた、
表現のひとつになるのだと思うからでございます。

ところで仙台の気候はどんなもんでございましょう。
アイフォンで気温を見つめて、荷造りを悩んでおります。

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