凜然グッドバイを少しずつ 仙台公演稽古

仙台に向けてお稽古しております。
いつものお稽古場にて。
通しのお稽古でございます。

物語に登場するセンという女の人は、どんな人に見えるのだろう。
物語に登場するセンさんの娘さんはこの母のことを、

「オマエ、シジン ナイ ナラ コノヒト ナンノジンセイ イミナイ ロクデナイ
 バカトチガウカ」

と言います。
バカな人生だと、人は見るのだろうか。
ロクでない人生だと、人は見るのだろうか。
イミがナイ人生だと、人は見るのだろうか。

そしてデモはこう答えます。

「詩人よ。誰に認められなくとも」

そしてこうも言います。

「先生が紛れもない詩人だった証拠が私です」

なぜ、人は在るのあろうかといつも考えます。
どこから来て、どこに行くんだろうと、いつも考えます。
なんのために、と、いつも考えます。
考えてもキリがないことを、霧の中、考えます。

「凜然グッドバイ」を書こうと思ったときにいろんなことを思い出して。
ずいぶん前に。
まだちょっとだけ今より若いころ。
お葬式に参列したことがあって。
あまりに号泣した私を見るに見かねて、
隣に座っていた見ず知らずの熟女がハンカチをそっと貸してくださって。
そのお葬式には、その方に育てられたたくさんの人たちがいて。
悲しいんだか感動しているんだか分からないくらいの号泣で。
もし人が一流や二流だとかそんなものに分けられることがあるとしたら、
お金を残すのが三流で、地位と名声を残すのが二流で、
一流は人を残す、という言葉をその時に思い出して。
さらにまた泣いた。
そのお葬式にはその方に育てられた人が、たくさんいた。

人は、生きて死んで、そのあとなにを残すのだろうか。
残すべきなんだろうか。
遺伝子は、新しい体にドライブし続けると利己的な遺伝子だかそんな本に書いてあった。
でも、精神も、きっと新しい体にドライブすることが出来るのだと思うのであります。
それが、人を残す、ということになるんじゃないかと、思うわけであります。


仙台予約フォーム
2800円 受付期間 5月1日〜

出演
出口弥生
ののあざみ
中野聡(宇宙ビール)
 
作・演出/樋口ミユ
振付/原和代
舞台監督/河村都(CQ)
音響/金子進一。(T&Crew
照明プラン/皿袋誠路(PAC West)照明オペレーション/山口星(NEXT lighting
舞台美術/柴田隆弘
衣裳/植田昇明(kasane
制作/尾崎商店
チラシデザイン/岸本昌也
 
※受付開始、開場は上演の30分前。
※未就学児童のご入場はご相談ください。
※上演予定時間1時間20分。
主催 Plant M 
平成29年度日本芸術文化振興基金

 
劇作家ワークショップ box1にて (無料)
日時 2017年517日(水)19時 はじめてのあなたへ
                       18日(木)19時 書き続けているあなたへ 
筆記用具、またはパソコンを持って19時までにbox1にお集まりください。
※  両日ともに2時間ほどを予定しております。予約はとくに必要ございません。お気軽にお越しくださいませ。
仙台版『凜然グッドバイ』オーディション box1にて 
Plant Mでは来年の2018年に、一緒に仙台版『凜然グッドバイ』を創ってくださる仙台で活動されている女優さんを募集しております。

※実際の公演日は決定したキャストと日程を調整して決めます。
日時 2017年5月21日(日)14時開始 終了時間17時予定 応募資格 20日(日)の『凜然グッドバイ』観劇が条件となっております。
ご予約の際にチケット予約フォームの備考欄に「オーディション希望」とご記入ください。
※観劇できない場合は事前にplant.miyu@gmail.comまでご連絡ください。戯曲データでお送りします。必ず読んで来てください。
※終了時間は人数によって、短縮、延長になることがございます。ご了承くださいませ。

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