だからお芝居は面白いのです

先日は日替わりゲストさんの小笠原くんがお稽古に参加してくださいました。
当たり前だけれど、人が変わると空気も世界も変わるのが面白いのでございます。
中野くんがお稽古に参加してくれたときと、小笠原くんが参加してくれたときと、
同じ役なのに全く違うのでございます。
同じ言葉なのに、違う俳優が発すると、また違う色になる。
本当に。

「ひぐちさん、これは日替わりゲストの分量じゃないですよ」

と、ゲストさんの誰かに言われましたことよ。
そうなのか。
そうなのでしょうか。
そうなのね。

「だって、これめちゃくちゃ重要ポイントじゃないですか」

と、ゲストの誰かに言われましたことよ。
ええ、そうなんです。
だからこの10人の男子たちにお願いいたしましたのでございますことよ!!
だから絶対大丈夫なんです。
と、ワタクシには確信がございます。

今までの流れを、ぶった切ってくれるような。
そんな渋い俳優さんたち。
ののさんが演じる「セン」という女性の伴侶。たぶん別れちゃうけれど。
ののさんもなかなかの迫力長身女性でございますので、
彼女の迫力に負けない俳優さん。
芯の通った俳優さん。
そして彼女の年齢に合う俳優さん。
ののさんの相手が20代ってのは、うーん、ちょっと、ちょっとね・・・ひと昔前に流行った、「君はペット」になってしまうわ。
というわけで、この渋いラインナップとなりました。
俳優は、考えるわけであります。
舞台の上に立つために、必ず。
その考えを持って舞台に一歩踏み出す瞬間が、
「凜然グッドバイ」をより豊かにしてくれると思うわけであります。
それが10人分あるなんて、なんて贅沢ではございませんか。

同じセリフなのに、違う。
人がそれぞれ違うように。
それぞれの考えがぶっこまれることが、面白い。

そしてさらに音響の金子さんと、照明の皿袋さんもお稽古を観に来てくださいました。
スタッフさんたちの考えが、ワタクシはまた面白いのでございます。
今みた通しを、さて、では、音でなにを表現するか、光でなにを魅せるかと、
おふたりの信念と美学をどっと浴びるわけであります。
いろんな人の、
いろんな考えと表現が混ざり合ってまた別のカタチになっていくことが、面白い。
それはメインの出演の、出口さんとののさんも同じで。
こう読んで、こう考えて、こうアプトプットしてみた。
ということを毎回ぶっこんでくるのでございます。
だったらここは変えてしまおう、とまたカタチを変える。
私たちはもう劇団ではないけれど、
劇団の時代を一緒に過ごしてきて、経て、終えて、
そこからまた創り続けているから密なやりとりが出来るのだと思うのであります。
劇団のさらに進化、ではなくて、深化と呼びたいわけであります。


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