「ka-gura」という星

祭礼のお稽古をするたびに、高安さんときしもんの二人の間にも

「えー、そうなん!?」

という発見があるようでございます。
浪速と石見。
神楽とひとことでいっても、全然違う。
ワタクシなりに理解しようと変換してみました。

演劇とひとことでいっても、全然違う?
小劇場と劇団四季のように、違う?
劇団がたくさんあるように、神楽もたくさんある?
もう今は舞われることのない神楽も、ある?
もう今はない、けれど、記録が残っていたから後世の誰かが知ることになる。
もう今はない、けれど、記録が残っていないから誰も知るよしもない。
とか。 

二人が舞う姿を見ていますとですね、
何も話さないのだけれど、
なんだか話しているように感じるんでございます。

初演の祭礼のときに、二人は、

「私たちは入れ物だから」

と、言ったときのことを思い出すのです。
二人は舞いながら、空っぽなのだと言います。
だからこそ、見ている「私」は二人の中に宇宙みたいなものを感じるのでございます。
宇宙、なのか。
それが「私」自身なのか。
言葉になる前の、言葉、のようなものが、二人の体に詰まっていると感じるのです。
二人の中には、「神楽」という戯曲があるんじゃないかしら。
言葉になる前の言葉が詰まってる。
それを、「私」が読み取っていく。
みたいな。
言葉になる前の言葉って、なんだろな。
そうしてワタクシは想像を飛ばすのでございます。

たぶん、ワタクシは宇宙ステーションを旅していて、
ひょんなことから「ka-gura」という星に不時着したようでございます。
宇宙船のハッチを開くと、「ka-gura」の住人たちがいて、
どうやらその人々は舞っているようでございました。
あー、この星の言語は「舞」なのかぁ。
いやー、分かんないなぁ。
どうしようか、こっちは地球語で日本語だから、
あー、コミュニケーション、どうしよっかなぁ。

と、困るワタクシでしたが・・・・・・

じっとその舞を見ているとですね。
なんか通じる。
なんか伝わる。
なんか、分かる。
え! 全然会話してないのに!?
なんか分かる!!

みたいな感じ。 


しかし、「ka-gura」の星はとても大きくて大きくてとてもとても広くて、
地球の50倍くらい広大で。
星のはしっことはしっこに住んでいる住人同士が出会うことは稀で、
というかほとんどなくて、
そして、出会った二人。

「異文化交流やー!」

と、高安さんが言いました。
そうして二人は「舞」を通じて語り合うのでございます。

 

 日時=2月5日(金)14:00/19:00
    6日(土)14:00*
    7日(日)11:00/14:00
開場は開演の30分前 上演1時間程度
*6日(土)終演後に『伝統芸術の現代化_総括シンポジウム』を開催予定。
会場=イロリムラ・プチホール  料金=無料
構成・演出=樋口ミユ
出演=岸本昌也、高安美帆、受講生ほか
演出助手=長岡未來
音響=近松祐貴(THE ORIGINAL TEMPO)
照明=Plant M
制作=徳永のぞみ
Plant M + takayasu kaguraとは、劇作・演出家の樋口ミユと俳優の高安美帆が結成したユニット。2013年より神楽をテーマにした『祭礼』シリーズを発表しており、今回は声フェスバージョンのパフォーマンス作品を発表します。

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伝統芸術の現代化プロジェクト
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会場=イロリムラ
地下鉄谷町線中崎町駅❶番出口より
JR環状線高架下へ徒歩2分
(各展示会場・イベント会場はイロリムラ内にあります)
大阪市北区中崎1丁目4番15号 
[TEL]06-6376-0593 (電話受付10:00~18:00)
[FAX]06-6371-1658 


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