時間は恐ろしい

先日、甥のお誕生日でございました。
その日、ワタクシは姉のそばにおりまして。
分娩室で生まれる瞬間に立ち会いました。
人間が人間を生むってやつは、
自分の根本を揺さぶられる体験でございまして。
二つ返事で立ち会いを許してくれた姉に感謝でございます。
どこから来たのか。
どこへ行くのか。
それが問い。
ワタクシのね。
永遠の問いでございます。
言葉だけの問いではなく。
切実な、問い。

てなことを、思ったあの日からなんと!
もう12年経ってしまっているというから、時間ってやつはなんつー恐ろしいやつだ。

「え、武尊って何歳になったん?」
「12歳だよ」
「いつの間に!? いつの間にそんな年齢になってたんや!?」

電話口で大騒ぎするワタクシに、そりゃ12歳の少年は苦笑するしかありませんわね。
はー、もうすっかりオトナっぽい声になりまして、
姉と甥と姪の3人の声は激似で、

「え? 今、誰?」

と言わずにいられませんでしたわ。
さらに姪にいたっては、ご無沙汰していたワタクシへの最初のご挨拶がこれです。

「お久しぶりです」

という素晴らしい対応をしてくれる。
見事な淑女だ。

時間はあっちゅう間にすぎるけど、
象のように重くてゆっくりでもあるから不思議なもんでございます。

さてさてー。
明日も頑張るかー。





お鼻からおネギを垂らすここねさんは2歳になりましたとさ。





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