雲南市木次のみなさま、ありがとうございました。

『君ヲ泣ク』の雲南初演が無事に終わりました。

3週間、木次に滞在して、そこでお芝居をしている役者さんと一緒に創作いたしました。
素敵な時間をありがとうございました。
去年は2週間の滞在でした。
車で来ていたので、逆に外に出ることが少なかったような気がするので、
今年はたくさん歩こうと決めておりました。
斐伊川のソバを歩いてあやうく遭難するところだったことも、
良き思い出でございます。
通い詰めたオリゼで健康になりました。
月明かりでヤコブの梯子が出来るのを見てオドロキの感動の夜がございました。
確かあれは、ブルームーンの夜でございましたな。


写メではこの臨場感がお伝えできないのが残念でございます。

毎朝歩いてチェリヴァホールに出勤して事務所でお仕事をさせてもらい、
ものすごい勢いではかどりました。
ううーん、雲南パワーなのかっ!!
今年は4つのワークショップに携わることが出来ました。
高校生のワークショップ。
一般市民の方のワークショップ。
子どもミュージカルの子たちのワークショップ。
不登校の子どもたちのワークショップ。
ワタクシのほうがいろんなことを勉強できるワークショップでございました。
機会をくださったチェリヴァホールのみなさまに感謝です。

そして365日プロジェクトの最中に、『君ヲ泣ク』に出演してくださった役者の皆様、
本当にありがとうございました。

三女のさくちゃん。
松島彩さん。
どこにも「さく」とはないけれど、さくちゃんと呼ばれております。
25歳の雲南で活躍するタレントさんだそうです。
ルームシューズを外履きにするという女の子。
ググっと集中すると爆発的でございます。


次女のこまちゃん。
駒原友美さん。
こまちゃんも25歳。
稽古するたびに、着実に積み上げていく役者さんでした。
毎日稽古場にくるたびに、みんなから私服チェックをされるのが恒例になりました。


弟の井上元晴くん。
美しすぎる30歳。
男前、というよりは、び・・・・・・美人。
理屈じゃなくて、心で掴む。
嘘がない役者さんでした。

 
 
そして長女の大原志保子さん。
ワタクシは雲南の小さな巨人と呼んでおります。
照明プランもしてくださいました。
劇場に勤務しながら、役者と照明と、そして眞子ちゃんのお母さんでもあり、
あの小さな体のどこにそんなパワーがあるのかと感心いたします。
真摯に、丁寧に、お芝居をする方でした。
 


素敵な役者さんと3週間と本番をともに過ごすことが出来ました。
怒濤の照明オペをしてくれただいちゃん、
ワタクシがスムーズにオペが出来るように、プランと準備をしてくれた近松くん、
美しい衣装を創ってくれたウェンディ、
チェリヴァの皆様、本当に、みなさまに感謝です。
そして、劇団員の役者さんが『君ヲ泣ク』に参加したために3週間の間ずっと
たったひとりで365日プロジェクトをまわしてくれた西藤くんに、最大の感謝をささげます。
ハタチ族は今年の大晦日まで毎日公演をしております。
皆様、島根に行った際には、ぜひ木次チェリヴァホールまで彼らを激励しに訪れてくださいませ。

本番に、ののあざみ嬢が車でかけつけてくれました。
道具のダイニングテーブルをどうやって運搬しようかと悩んでおりましたら、

「絶対、全部車にはいるで」

と、一言。
・・・・・・はいりました。
運搬費が浮いたわ・・・・・・
帰り道、車で雲南を出て、宍道湖を眺め、
モーニングを食べるために立ち寄ったカフェで来待ストーンを購入し、


米子道を走り、兵庫県にはいると不思議な感じがしました。
遠くに高い高いビルが影のようにそびえたっているのでございます。
緑一色の世界から、灰色の世界へ突入したような感じ。
神様の地から、人間の地に戻ってきたような感じ。
なのに、そびえたつビルのほうが夢のように思えたのでございます。
木次の夜は、なんの匂いか分からないけれどとてもいい匂いがしました。
こちらの夜は、人間の匂いがした。
木次の暑さは太陽の暑さでございました。
こちらの暑さは、人間の暑さでした。
雲南木次のスガスガシサに憧れながらも、このムッとする人いきれにすぐに馴染んでしまえるワタクシは、神さまからほど遠いのだなぁと少しだけ落ち込んだりもしたけれど、

うん、でも、来年もここに帰ってきたいなと思うのでございます。



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