ああ、そうか。 と思う時

高円寺に桃園会を観に行く。
開演する前の暗転、暗闇の中で、

ああ、そうだ。
深津さんはもういないのだ。

と、感じた。

お芝居を観る前に、とてもとても。
実感した。
なぜだろうかしら。

お葬式の時も、
先月、アイホールで観劇した時も、
そのあとアフタートークに出させてもろた時も、
こんな感覚はなかったのになぜだろうかしら。

もう、いやはらへん。
それは悲しいというものとは少し違っていて。

わたしらが住むニンゲンの世界にはもういない、
ということなのかもしれない。

ニンゲンが住む世界とは、
少し違うところに、
もっと別のところに、
今はその場所に、
いはるのだろうということなのかもしれない。

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