本番終わって、今日は椿山荘へ

本日は市原悦子さんの喜寿と『やまんば』出版を祝う会

というところにお邪魔しました。

市原さんは、FMシアターの『飛ばせハイウェイ、飛ばせ人生』ではちっさくなっちゃった奥さん、
『ガールズ』では恋するおばあちゃんを演じてくださいました。

 
写真は市原さんと同じ事務所の富岡英里子ちゃん。
富岡さんは『ガールズ』では恋するおばあちゃんの孫役でした。
ほんわりしたおばあちゃんの市原さんと、
バリバリのキャリアウーマンでガツガツしたお母さんの賀来さん。
そして誰も愛せない孫の富岡さんの3人の女の人たちのお話でした。
富岡さんは『僕たちの宇宙船』にも出演してくれてます。
2人で並んで、市原さんのショータイムのお歌を聞いて、2人で号泣しておりました。
歌が演劇みたいでしたことよ。
3曲歌って、その間にセリフというか、コメントというか、言葉を言わはるんです。
その言葉も歌も、ぱぁっと風景が目の前に浮かんでくるのでございますよ。
色彩が見えるのでございます。
言葉が心に入り込んで、内側から言葉の風景を見せてくれているようです。
ほんとに、この感覚は何なんだろうか。
絵本をめくるみたい。
米粒の木の歌を歌ってはる時には、
お米のまっしろい風景が見えた。
不思議だなぁ。
人間が発する声と言葉からこんな景色が見えるなんて。
市原さんの声と言葉には、魔法の力があるのかもしれない。
そして気が付いたら泣けてしまっていたという。
ワタクシ、こんなに泣いて恥ずかしかとですよぉ・・・と、
ふと横を見ると、
富岡さんも泣いていた。
 
「私、演目知ってるのに毎回泣いちゃうんです」
 
感動とか、そんなものではないのです。
心が震えると、人は泣くもんなんです。
なぜ心が震えるのか。
それは悲しいお話だからとか、そんなもんじゃないんです。
人間を見ることが出来た時に、心が震えるんじゃないのかしら。
そうだ!この涙は棟方志功の版画を観た時とすごく似ていた。
心がぶるぶる震えたのですよ。
ぐずぐず泣くワタクシを、NHKのPが見て、ちょっと引き気味。
 
「ひ、樋口さん・・・(泣いてる・・・?)」
 
みたいな感じでございました。
ワタクシだって、心が震えりゃそりゃ泣きますわよ。
なぜ泣くのか。
なぜ震えるのか。
命が見えるからだろうな。

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