『祭礼』を支えてくれたスタッフさんたち

今回も、まぁ、本当にいろんなスタッフさんに助けてもらいました。
ありがたいことでございます。

土台となるテキストを考えている時に、
ワタクシが相談するのはドラマトゥルクとして参加の出口嬢。
いつも一緒にお芝居を創る彼女は、今回は少し距離を置いて。
テキスト作成が終わって稽古が始まってから一度通しを観てもらって、
それからプチホール入りしてからの通しを観てもらって
また新しい意見をもらったりいたしました。
自分の思い込みを、いつも出口嬢は指摘してくれるのです。

今回、制作をお手伝いしてくれたのは徳永のぞみちゃん。
Aftershockで受付のお手伝いをしてくれたのがきっかけで今回もお手伝いしてもらいました。
しっかり者で、もうすでに、
ああ、樋口さんはここらへんアバウトだからこうしておこう、と先回りをしてくれるほどの
補佐っぷりでした。しっかり者がいてくれると本当に助かります。
あれもこれも、任しちゃいます、とゆーのがワタクシ。
色んなことに気が付いてくれます。
そして、写真を撮るセンスが、抜群。

音響は近松ボス。
ボスと呼びたいおしゃれ男子。
こういう感じで音が聞こえたい、という要望をさらりと叶えるさらり男子。
にくい、にくよ、ボス!
と、言いたくなる人。
コモンカフェと掛け持ちで行ったり来たりしてくれました。
その音響オペレーションをしてくれたのは中村友郁くん。
な、なんと・・・出雲でワークショップをした時の広島の高校、沼田高校出身。
お世話になった黒瀬先生の話で盛り上がるという。
どこかでいつも誰かと繋がるのでございます。

映像をお願いしたサカイくんは、この公演のあいだにお誕生日を迎えました。
ハッピバスデ。
お祝いのケーキ。



それを切り分けるののあざみ嬢。
ケーキには見えません。
まるで石膏で作品を創っているかのようです。






ののさんが、
「サカイくんの誕生日やからケーキ買おうか」
と、こっそりワタクシに耳打ちしました。
ああ、うん、そう。
とワタクシ、答えました。
この時は、なぜケーキを買うのか意味が分からず理解できず。
ワタクシは本当に自分でイライラするほど、のろまである。
切り分けられたケーキを食べながら、
「サカイくん、いくつになったん?」
などと会話をしているうちに、
「サカイくん、今日、生まれたんやな」
と思い、そうか、今日、生まれたのか。
生まれる、ということについて考えだし、
あ。
彼が生まれて、生きてきて、何十年後かのこの日にワタクシとケーキを食べている、
と、思いましたのです。
その瞬間に、体の奥底から、ああ、生まれてくれて出会ってくれてありがとうって感情が
ものすごい速さで広がったんでございます。

おめでとうって叫んでしもた。

ののさんに、「遅いわ!」と突っ込まれるのです。
ごめんね、ののあざみよ。君がケーキを提案してくれた時には
ケーキで祝う、という形と、祝うというそのものが、うまく一致しなかったのですよ。
めんどくせぇのろくせぇ人間でございます。

というわけで、映像プランナーのサカイくんはいつでもワタクシの考え、表現に大きな影響を
与える同志であると思っておるのです。
それはどうしてなのか?
と、ワタクシにいつも鋭く問いかけるのです。
問いがあるからこそ、出会ってよかったと思うのです。

で、その映像オペをしてくれたのは、ののあざみ嬢。
彼女もまた、いつもワタクシに問いかけます。
アグリーでいっしょに劇団やっている時よりもさらに深く、
のの嬢と作品づくりをしていることが楽しい。
ふりかえると、いろんな人が問いかける現場だったなと思います。
だからこの現場はとても素晴らしかったのです。

そして何よりも、イロリムラに感謝です。
一番ベストな状態を、一緒になって考えてくれるのです。
事務局長さんを見ていて、ああ、canもこんなふうになれたらなぁと思ったりいたしました。

スタッフのみなさま、ありがとうございます。
そして『祭礼』を観に来てくださったお客様、ありがとうございました。
いつもの公演とは違う客席でした。
また新しいお客さんに出会うことが出来ました。
 

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