フランダースの犬

ひょんなことから、『フランダースの犬』の実写版映画を観まして。

アニメのフランダースの犬は最終回しか覚えていない。
どんな話だったかもさっぱり。

「パトラッシュ・・・君もつかれたんだね・・・僕もつかれたよ・・・」

というあのせりふを言うネロだけがしか覚えておりませんでした。

実写は1999年のものらしく、パトラッシュがもじゃもじゃのわんこでした。
主演のジェレミー・ジェームズ・キスナーの美貌にノックアウト。
こんな美少年見たことない。
美少年好きのワタクシにはたまりません。
ラストを知っているから、ネロとパトラッシュ死んじゃうんだなと思いながら、
ヒドイ大人たちに腹を立てながら見ておりました。
しかし、しかしですよ、ラスト近くなった時に私はふと思いました。

・・・この流れ・・・もしかしたら映画版はハッピーエンドになるのかもしれない・・・!

という希望が生まれました。
だってお迎えにきたルーベンスの表情が微妙だったもので。
お母さんのところに行きたいというネロの言葉に、まるで
「まだ君ははやいよ」
と言いたげな目。
しかしワタクシの希望はあっさり打ち砕かれ、ネロとパトラッシュは自分の遺体にちらりと
目をやると、お母さんが待つ光の中へ・・・

なのになぜこんな明るいエンディングの音楽が流れるの!!

実は、ハッピーエンドバージョンがあるらしく、日本用にハッピーエンドバージョンの終わりのほうをアンハッピーにするためにバッサリカットしたんだそうで。。。

ああ、そう。だからあんなに唐突だったのですね。
ルーベンスの微妙な表情も納得いたしました。
あのラストでは、貧乏人は幸せになれない、反論もできない、ということしか伝わらない。
ネロの高潔な心が、本当の意味でヒドイ大人にまだ伝わっていないところでバッサリ。
悲しくて泣く、というよりかは、驚いて泣いてしまいましたことよ。

いやしかし、あの美少年っぷりは素晴らしい。

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