レンブラントとマグリット

どちらも大好きなのでございます。

中野労働者バージョンと橋本労働者バージョンの稽古を終えて。
稽古を始める前に考えていたことといえば。
中野バージョンはストーリーから核心に近づきたくて。
それで見えてくるものは今の世界。
橋本バージョンは核心からストーリーに広げたくて。
それで見えてくるものは労働者という人物。
もしこの2作品をコトバで例えるならなんだろうかとふと思って。

中野バージョンはレンブラントで、橋本労働者はマグリットだ!と。
似てるとかじゃございません。
んなワケありません。
絵画にそれほど明るいわけでもありませんが。
自分が惹かれるものは、自分の中になにか引っかかるところがあるから。
レンブラントとマグリットはいつも私になにかの引っかけを引き起こす。
無意識に細胞がその引っかかりを表に出そうとしたりする。
それが表現なんじゃないかなと思うのです。
それを好みという言葉では片づけられないもの。

レンブラントの『夜景』で登場人物も平等に描かなかったとかいうことはさておき。
その絵に物語性を感じるのでございます。
そして不思議不可思議マグリット。イメージとコトバ。

ああだけど。未熟なワタクシは手触りを残しすぎることが次の課題。
それから誰かに言われた。
「樋口さんは詩人だから」
という感想。   

えー・・・劇作家のはしくれなんだけどなー・・・

課題山積みですことよ。だけど人生死ぬまで修行でございますからね。

では「Aftershock」を始めましょうか。

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