誰も知らない基地のこと

ランチを食べ終わって「誰も知らない基地のこと」を観ましてございます。
上島珈琲でパソコンを立ち上げる。


沖縄の基地を指さして、
「あそこは私の土地だったんです」
と話すおじいちゃん。
「絶対に返してもらう。そしたらそこに大根を植えるんです。5列植えたら120本出来る。
そしたらその大根を沖縄のみんなに配るんです」
と言った。

私は平和活動家でも、運動家でもないし、
なれないし、なりたいわけではございませんもの。
どこか一か所の問題を解決したいわけではない。
そしたらすぐに別のどこかで問題が起こる。
基地はがん細胞のように増えた。
人間が持っているダークサイドが創り出した。
ダークサイドと向上心は紙一重だ。
どの細胞も、がん細胞になり得る。
つまりどの国も、どの人間も、世界の中でがん細胞になり得る。

私は演劇人だから、人間のことを考えるしか能がない。

世界はヒューマンエラーの上に危なっかしく乗っかっている。
お金と権力のダークサイドはなくならないと思ってる。
諦めではなく、人間には誰にでもダークサイドがある。
あなたや私がそうならないとは言い切れない。
だから問い続けるしかない。
自分に。
世界に。

ダークサイドを創り出してはいないかと問い続けるしかない。
けれど、ダークサイドを創らないと自分自身の生活費と命を維持できないよと言われたら?
自分の信念を曲げずに生きていくことが出来るだろうか。
曲げるくらいなら命かけてやると言った時に、
それはやめてと家族に言われたら?

人間が複雑なのではない。
人間が作ったシステムが複雑なのだ。
それに足とられて沈んでいるのだ。
人間は、もっともっと、と欲しがっているだけだ。


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